【カロリー制限】「腹八分目」はやはりアンチエイジング!

ダイエット

こんばんは、食事担当ライターAです。「いつまでも健康で長生きしたい!」 これは誰もが願うことですよね。その鍵を握ると言われているのが1ブログ目でも取り上げました「カロリー制限」です。カロリー制限について大規模な科学研究(CALERIE試験)の論文を見つけましたので読み解いてみました!

結論:完璧じゃなくても、少し減らすだけで体は変わる!おにぎり2個分弱のカロリー制限で老化を示す可能性のある数値が実際に改善!

🔍 どんな研究だったの?(CALERIE試験の概要)

肥満ではない健康な成人を対象に、2年間という長期間にわたってカロリー制限の効果を調べた、世界的にも信頼性の高い研究です。

  • 目的:カロリー制限は本当に人間にとって安全で、健康や長寿につながるのか?
  • 方法:218人の参加者を2つのグループに分けました(両グループとも1日約2,400kcal食べていました)。参加者の平均BMIは25.1(標準〜ちょいポチャ?くらい)。
  • 🥗 CR(カロリー制限)グループ:普段より25%カロリーを減らす目標
  • 🍔 AL(好きなだけ食べる)グループ:いつも通りの食事
  • 期間:2年間

📊 結果はどうだった?驚きのデータ

結論から言うと、カロリー制限のグループの方達、目標の「25%カット」は達成できませんでした(笑)

でも、そこがこの研究の面白いところなんです!

  1. 完璧じゃなくてOK!
  • 実際の制限量は平均マイナス11.7%でした(おにぎり1〜2個分(200〜300kcal)減らしたイメージ)。それでも、体重は約10%減少し、それを2年間キープできました。
  1. 代謝の司令塔である甲状腺ホルモン「T3(トリヨードサイロニン)」が変化

一般的に「代謝が良い=良いこと」と思われがちですが、アンチエイジングの世界では「代謝を少し落として省エネモードになること」が、体を長持ちさせる(寿命を延ばす)秘訣だと考えられています。では、カロリー制限をした人たちのT3はどうなったのか?

  • 1年目で約16%ダウン!
  • 2年目には約22%もダウン!

この「約20%前後の低下」は、組織の老化を防ぎ、寿命を延ばすメカニズムに関連している可能性が高いと研究者たちは注目しています。これは体が「老化モード」から「長寿モード」へ切り替えるための黄金の減少率かもしれません。さらに、重要なのは、「病気レベル(機能低下症)にはならず、正常範囲内で下がった」ということ。 つまり、健康を維持したまま、体が「よし、今はエネルギーを節約して、細胞のメンテナンスに力を使おう」と判断した証拠なのです。

  1. 健康数値が劇的改善
  • 体内の「火事」が鎮火:老化を加速させる慢性炎症のマーカー(TNF-α、CRP)が劇的に低下。

TNF-αは、体の中で「炎症」を起こす物質です。 加齢とともに体の中でボヤ騒ぎ(慢性炎症)が増えることを「炎症老化(Inflammaging)」と呼びますが、これが万病の元と言われています。カロリー制限を続けると、このTNF-αが有意に減りました。つまり、体の中のボヤ騒ぎが鎮火され、血管や臓器が若々しく保たれるということです。

  • 血管が若返る:悪玉コレステロールや中性脂肪、血圧がストンと落ちました。
  • 糖尿病リスク激減:インスリンの効きが良くなり、血糖値コントロールが改善。
  1. 副作用はなし
  • 生活の質(QOL)が下がることもなく、無理なく続けられたようです

😊 メンタルは?「空腹でイライラ」しないの?

ここが一番の懸念点ですが、ご安心ください。 参加者たちは、これだけの変化を起こしながらも、生活の質(QOL)、気分、性機能、認知機能は「全く悪化しなかった」のです。 むしろ、体が軽くなって調子が良かったかもしれません。

💡 まとめ:今日からできる「長寿の秘訣」

今回の研究で分かったことは、「無理して25%も減らさなくても、1割程度減らすだけで数値で分かるぐらい体はちゃんと応えてくれる、アンチエイジングにつながる可能性がある」ということ。

  • お茶碗のご飯を一口減らす
  • 揚げ物を少し控える

そんな化学に基づいた「現代版・腹八分目」が、私たちの体を省エネモードに変え、老化の火種を消してくれるかもしれません!

紹介研究:A 2-Year Randomized Controlled Trial of Human Caloric Restriction: Feasibility and Effects on Predictors of Health Span and Longevity. E Ravussin著 

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