【がん予防に効く運動量】「早歩き」で7種類のがんリスクが下がる!最新大規模研究が示す科学的根拠

運動

皆さん、こんにちは!筋トレ大好きライターCです。健康を意識している皆さんにとって、「運動が体に良い」というのは常識ですが、具体的に「どれくらいの運動をすれば、がんの予防につながるの?」という疑問にお答えできる、非常に強力な研究結果が発表されています。

今回は、世界的に権威のある医学誌『Journal of Clinical Oncology』に掲載された大規模な統合分析論文に基づき、がん予防に最も効果的な運動量と強度を、分かりやすく解説します!

🔬 結論:週1−5時間の早歩き、ランニングにより癌のリスクは有意に低下する!

この研究では、世界9つのコホート研究(追跡調査)のデータ、約75万人という膨大な成人を分析し、余暇の身体活動と15種類のがんリスクの関連を調べました。

その結果、最も重要な結論は以下の通りです。

推奨レベルの運動(週に7.5〜15 METs・時)を実践することで、調査対象となったがんのうち、7種類のがんのリスクが有意に低下することが示されました。

この「推奨レベルの運動」を、私たちの日常的な感覚に落とし込むとどうなるでしょうか?

💡 推奨運動量を身近な運動に換算すると?

この研究で推奨されている「週7.5〜15 METs・時」という運動量は、具体的には以下の活動量に相当します。

  • 中強度の活動(例:早歩き):週に2.5時間〜5時間
  • 高強度の活動(例:ランニング):週に1.25時間〜2.5時間

つまり、毎日少し早足で歩く時間を確保するだけでも、科学的根拠に基づいたがん予防効果が得られるということなんです!

✨ リスクが下がった7種類のがんはこれ!

この推奨運動量で、特にリスク低下が確認された7種類のがんと、その推定低下率は以下の通りです。

がんの種類推定リスク低下率の目安
肝臓がん18%〜27%低下
骨髄腫14%〜19%低下
腎臓がん11%〜17%低下
子宮内膜がん10%〜18%低下
結腸がん(男性)8%〜14%低下
非ホジキンリンパ腫(女性)11%〜18%低下
乳がん6%〜10%低下

📉 「運動量」と「予防効果」はすべてのがんで直線的な効果は必ずしもない!

「運動すればするほど、がんリスクは下がるんでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそうではないことが判明しました。

  • 📈 直線的な効果: 乳がん結腸がんでは、運動量を増やせば増やすほど、リスク低下効果が持続する傾向がありました。
  • 非直線的な効果: 腎臓がん肝臓がんなどでは、推奨レベルの運動量でリスクが大きく低下し、それ以上頑張って運動しても、追加的なリスク低下効果は限定的でした。

無理をして過剰な運動をするよりも、まずは「週7.5 METs・時」という基本ラインをクリアすることが、多くのがん予防において最も効率的と言えるでしょう!

⚠️ 一点注意!筋トレの効果は?

この研究が分析したのは、ウォーキングやスポーツなどの「余暇の有酸素運動の総量」です。

残念ながら、筋力トレーニング(筋トレ)が単独でがんリスクにどう影響するかについては、この論文では明確にされていません。筋トレは筋力の維持に非常に重要ですが、がん予防の観点では、まずは「早歩き」などの有酸素運動を優先して「週7.5 METs・時」を達成することを意識しましょう。

🌟 まとめ:今日からできるがん予防

がん予防のための運動は、何も特別なスポーツをする必要はありません。

まずは、「早歩き(早足での通勤や散歩)」を週に2時間半(1日あたり約20〜25分)から始めてみましょう。この小さな一歩が、科学的に証明された大きな健康効果をもたらします。

健康的な生活を継続し、長く元気に過ごしましょう!

紹介研究:Amount and Intensity of Leisure-Time Physical Activity and Lower Cancer Risk. Charles E Matthews著

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