【スペルミジン:エピソード2 – 寿命が5歳若返る!?-】科学が示した「5つの証拠(エビデンス)」と最強の食べ方

食生活・サプリメント

スペルミジンの続報です(食事担当ライターAです)!

以前のブログでは、スペルミジンの動物実験結果やヒトでの研究結果についてご紹介しましたが、今回は2018年に発表されたスペルミジンに関する大規模な研究をご紹介します。医学誌『The American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された研究をもとに、スペルミジンの驚くべきヒトでの効果と、それが「単なる偶然ではない」と言える理由、そして明日から実践できる具体的な食事法をご紹介します。

1. 20年間の追跡で判明!「細胞レベルで5歳若返る」

イタリアの地域住民829名を対象に、20年間という長い年月をかけて行われたこの追跡調査(ブルネック研究)。 その結論は衝撃的なものでした。

食事からスペルミジンを多く摂取していたグループは、そうでないグループに比べて、死亡リスクが明らかに低かったのです。

その差は、年齢に換算するとなんと「5.7歳」相当。 つまり、スペルミジンをしっかり食べている人は、体内年齢が5歳以上若い状態で生きられている可能性があるのです。

2. 「たまたま健康だっただけ」じゃないの?(徹底検証)

ここが今回の記事の最重要ポイントです。 研究チームは、この結果が「偶然」や「他の要因」によるものではないことを証明するために、5つの鉄壁の検証を行いました。

① 健康オタクじゃなくても効果あり?

「スペルミジンを食べる人は、運動もするしタバコも吸わないから長生きなのでは?」 研究チームは、年齢、性別、カロリー摂取量だけでなく、喫煙、飲酒、運動量、肥満度(BMI)、社会的地位(裕福さ)、糖尿病などの病歴の影響をすべて計算式で取り除きました。 それでもなお、スペルミジンの長寿効果は消えませんでした。

② 「野菜を食べるから」良いわけではない?

「野菜中心の食事だから良かっただけでは?」 これについても、食事全体の質(健康的な食事指数)で補正を行いました。すると驚くべきことに、「野菜や全粒穀物が体に良い理由の一部は、実はスペルミジンのおかげだった」可能性が示唆されたのです。

③ 別の町でも同じ結果が出た(再現性)

これがたまたまイタリアの特定の町だけの現象なら信用できません。しかし、別の地域で行われた独立した研究(SAPHIR研究・約1700人対象)でも、全く同じ「スペルミジンが多いほど死亡率が低い」という結果が出ました。場所が変わっても結果は同じだったのです。

④ 「死期が近い人」の影響を除外

「体調が悪くて食欲がない(スペルミジン摂取が減った)人が早く亡くなっただけ(逆の因果)」ではないか? これを確認するため、最初の5年間に亡くなった人を除外して分析しましたが、結果は揺るぎませんでした。長期的な摂取が効いている証拠です。

⑤ 動物実験での裏付け

そもそも、なぜ人での調査を始めたかというと、酵母、ハエ、マウスなどの実験で「スペルミジンを与えると寿命が延びる」ことが既に証明されていたからです。 動物でメカニズム(細胞のお掃除機能「オートファジー」の活性化)が解明されており、人でも同じ傾向が見られた。これは非常に強力な根拠です。

3. 目標は「1日約12 mg」。何をどう食べる?

科学的な裏付けがしっかりしているなら、試さない手はありません。 研究で最も成績が良かったグループの摂取量は、1日あたり約80µmol以上。重量にすると約12mgです。

これは普通の食事では少し足りませんが、以前のブログでご紹介した「スペルミジン四天王」食材を使えば簡単にクリアできます。

① 【最強】小麦胚芽

欧米でのスーパーフード。

  • 食べ方: ヨーグルトやスープに大さじ1〜2杯混ぜるだけ。これだけで数mg確保できます。

② 【日本の宝】納豆・大豆製品

私たち日本人の最強の味方。

  • 食べ方: 納豆を1パック食べる。これだけで目標量の半分〜大半をカバーできるポテンシャルがあります。

③ 熟成チーズ

パルメザンチーズなどの熟成期間が長いもの。

  • 食べ方: サラダやパスタに削ってかける。

④ きのこ類・ブロッコリー

毎日の食事のベースとして優秀です。

4. 結論:明日からの「長寿メニュー」

難しいことを考える必要はありません。 「5.7歳の若返り」を目指すためのアクションプランは、以下のどちらか一つでOKです。

  • プランA(和食派): 毎日「納豆」を1パック食べる習慣をつける。
  • プランB(洋食派): 朝食のヨーグルトに「小麦胚芽」を大さじ1杯プラスする。

「たまたま」ではなく、科学的なデータに裏打ちされたこの習慣。 細胞の大掃除機能「オートファジー」を目覚めさせ、体の中から若々しさを手に入れましょう!

紹介研究:Higher spermidine intake is linked to lower mortality: a prospective population-based study. S Kiechl 著

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